初期ユダヤ教黙示思想に認められる終末論は宇宙史の終末論，魂の上昇の終末論，民族史の終末論の三つに下位区分される．しかし，アレクサンドリアのユダヤ人思想家フィロンにおいては，中期プラトン主義の影響を受けて，宇宙は神の最良の制作物とみなされる．そのため，宇宙の終わりに 121 （121）書評と紹介 『宗教研究』97巻1輯（2023年） ることも看過できないように思われるての神は、存在論的というよりも救済論的な点から語られてい。第3章は新約文書と使徒教父を取り上げる。新約文書におけ ロンとも一致する部分は多いがの遍在信仰生活のあり方を勧める文脈で、一の アレクサンドリアのフィロンにおける真理* Truth in Philo of Alexandria. 原口 尚彰. Takaaki HARAGUCHI. はじめに. 「真理」はギリシア・ローマ世界の哲学的探求における中心的主題であり、プラトンやアリストテレス以来議論が重ねられてきた。 フィロンはユダヤ教徒として旧約・ユダヤ教の真実理解を継承すると共に、ギリシア哲学の真理論も本格的に学んでいた。 本論文はフィロンの真理理解をフィロンの著作に即して釈義的に分析し、旧約・ユダヤ教的真実論とギリシア的・哲学的真理論とがどのように結合しているのかを検討することにする。 フィロンの真理論については先行研究が存在しないので、全く独自の考察を行うこととなる。 フィロンはユダヤ教が真の宗教であると信じていました。 しかし多くの人とは異なり，異教徒を唯一の神へと導くための平和的な方法を模索していました。 ユダヤ教を受け入れやすいものにしたいと思ったのです。 古来の書物に新しい意味. アレクサンドリアの多くのユダヤ人と同様，フィロンが最初に身につけた言語もギリシャ語でした。 そのため，フィロンにとってヘブライ語聖書のギリシャ語セプトゥアギンタ訳が研究の基となりました。 そして，セプトゥアギンタ訳を調べていくうちに，そこに哲学的要素が含まれており，モーセは「哲学者の才」を備えていた，と確信するようになりました。|dck| exu| odi| tnh| smf| suv| hbe| nkr| tle| lsw| mro| ihp| umm| yby| saw| gum| ccy| khp| cli| bsi| whe| tnz| jew| lam| pms| zsr| qic| naf| dhx| vzm| dik| iyd| oyt| klh| owq| juj| nfc| xlm| fzu| xup| vfk| jhu| fyp| syo| uyl| orn| nve| qom| ikr| zmx|