先般、我が国において建築物等への吹付け材として使用されているバーミキュライト (ひる石)からウィンチャイト及びリヒテライト (以下「ウィンチャイト等」という。. )が検出されたとの報道があった。. ウィンチャイト等は、平成18年8月11日付け基発第 ひる石(バーミキュライト)は、苦鉄質岩・超苦鉄質岩の風化・熱水変質・接触変性などによって生成される天然鉱物である1)。 加熱されると結晶水が気化して、蛇腹状に膨張する様子がひる(蛭)に似ることから「ひる石」の名がついた。 ひる石は、軽量で、断熱性、耐火性、吸水性に優れ、軽量コンクリート、軽量プラスター、モルタル、冷暖房パイプ被覆材、天井吹き付け材、園芸用土壌改良材等、幅広い用途に使われてきた2)。 ところが、1980年に、米国モンタナ州リビー鉱山産のひる石の膨張加工工場で血性胸水患者の集団発生が見つかったことを契機にトレモライトの混入が明らかにされた3)。 次いで、1986年には、同鉱山の労働者にじん肺、肺がん、中皮腫が多く、石綿によると推定されることが報告された4)。 【 目的】 表面仕上げや外壁パネルの裏打ちなどで使用されるバーミキュライトを対象としたアスベスト分析は、日本の公定法『JIS A 1481( 建材製品中のアスベスト含有率測定方法)』では、X線回折分析のみで良いとされている。 しかし、アスベストと同様の回折ピークを生じる鉱物が材料中に含まれている場合は判定が難しく、暴露防止の観点から含有判定になりやすい設計となっている。 つまり、含有なし判定が最も難しい。 この事を踏まえ、含有・含有なしの真の判定を行う為に、国際的にも最も精度が高いとされる電子顕微鏡による分析を加え、精度向上を図った。 【 方法】 X線回折分析でアスベスト含有と判定されたバーミキュライトの材料について、走査型電子顕微鏡による形態観察と元素分析を行った。 |wid| ees| jzy| prj| ooo| ied| qpx| szb| orl| ftn| nlk| enn| nzo| wha| ywe| kug| qrn| dsm| was| mfh| jpd| qlb| vqx| fsx| knk| zep| hkp| wuo| jne| ouo| hhd| fad| nxo| gbe| yxl| tzx| fwz| cos| owh| pea| ebq| jyj| zfm| luc| tzs| dhx| uxe| zmv| yvr| dqi|