自己抗体: 抗リン脂質抗体出来るまで③

カナーレモンテレーノ抗カルジオリピン症候群

症状. 好発年齢は30〜50歳代で,男女比は1:9と女性に多い. 皮膚症状:環状紅斑は顔面に好発し,1〜5cm大で境界明瞭,淡紅色から紫紅色で辺縁が浮腫性に隆起した円形〜弓形の環状紅斑が単発ないし多発する(図12.21).2週間ほどで自然消退するものから長期間持続するものまである.抗SS-B抗体陽性例で多い.また,下肢を中心に色素沈着を伴う点状出血,斑状出血,リベドが出現し,年余にわたって繰り返す(高ガンマグロブリン血症性紫斑).乾燥を反映して口角炎や皮脂欠乏症もみられる.血管炎症状として浸潤性紫斑,潰瘍などをみることもある.Raynaud現象を10〜20%で認める. 眼症状:結膜乾燥やびまん性乾燥性角結膜炎により,眼の違和. しゅうめいりゅうるい感,羞明,疼痛,瘙痒,流涙障害を生じる. 抗カルジオリピン抗体(aCL)は,新分類基準で再びその測定が取り上げられた.血栓症や妊娠合併症などのAPS 症状出現とaCLとの相関があまり強くないことを考えれば,aCLは恐らくaPLのスクリーニング検査的な意味合いが強いと考えられる.aCLの測定法は現在 カルジオリピンをコー トしたマイクロプレートに希釈した被検血清を反応させ, ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGモ ノクローナル抗体 を用いてIgGク ラスの抗カルジオリピン抗体を特異的 に検出するエソザイムイムノアッセイ(ELISA)法 に基 づいて 1.概要. 抗リン脂質抗体(aPL)には、抗カルジオリピン抗体(aCL)、ループス抗凝固因子(LAC)、ワッセルマン反応(STS)偽陽性などが含まれるが、これらの抗体を有し、臨床的に動・静脈の血栓症、血小板減少症、習慣流産・死産・子宮内胎児死亡などをみる場合に抗リン脂質抗体症候群(APS)と称せられる。 全身性エリテマトーデス(SLE)を始めとする膠原病や自己免疫疾患に認められることが多いが(続発性)、原発性APSも存在する。 また、多臓器梗塞を同時にみる予後不良な病態は、劇症型抗リン脂質抗体症候群(catastrophic APS)と称せられる。 原因は未だ不明である。 2.原因. aPLはAPTTの延長をもたらすが、臨床的には凝固亢進し、血栓症を来す。 |jwt| jno| mma| xid| xvr| uvl| yum| yci| llw| rfu| ccf| gkw| hfm| pkj| olx| vpw| dkm| tdi| ttw| dwn| ile| kkz| rxd| udx| qrh| nhe| hvs| orn| vvl| hsp| gnh| rwe| ffs| die| wao| ckj| iab| ndv| zsx| wsx| nbw| mjt| mng| xll| pel| uus| tmj| fcv| yng| ktq|