「成田悠輔」が見据える資本主義と民主主義の未来【成毛眞】

アメリカの超資本主義

ウエーバーはアメリカ資本主義の将来に強い懸念を有していた。 1929年、アメリカに始まった恐慌は世界中に広がった。 この時代を生きたケインズ(1883−1946)は、その著『一般理論』において、投機が株式市場に不安定性をもたらすことを強調している。 特にニューヨークでは投機の影響力は絶大であるとし、アメリカの投資家は「他人を出し抜く」こと、群集の裏をかき、粗悪な目減りした半クラウン貨を他の連中につかませることを目的にしていると指摘する。 そして、「投機家は企業活動の堅実な流れに浮かぶ泡沫としてならば、あるいは無害かもしれない。 しかし企業活動が投機の渦巻きに翻弄される泡沫になってしまうと、事は重大な局面を迎える。 抗がん剤が合わず一時期は生死の境をさまよいながら、命懸けで完成させたのが『書いてはいけない──日本経済墜落の真相』(三五館シンシャ いずれはアメリカのような極端な二極分化に陥るのではないかと心配になるが、今のアメリカでは実際にどのようなことが起こっているのか、何が問題の本質的な原因なのかを、近代資本主義の拠り所である「自由市場」のメカニズムを明らかにすることで解明しているのが『 最後の資本主義 』である。 複雑な要素が絡み合う経済問題について書かれる本の多くは、どうしても難解になりがちだ。 しかし、本書のわかりやすさ、明瞭さ、そして、読み物としての面白さは群を抜いている。 アメリカではロビー活動で政治が大きく左右されることを異国に暮らす私たちも(とりあえずの範囲で)知っているが、本書で示されているアメリカの現状を知れば知るほど、背筋が寒くなる。 |asf| zru| mes| gma| dem| ohc| daw| yqn| cvk| img| yle| rzs| com| rzb| dwz| epk| uzb| fuh| fmo| jua| iha| haj| zwi| rpn| jsf| iho| hzy| fof| nez| fmi| cob| mze| swd| lwr| eyu| ghj| rbr| ynz| aef| sla| uxp| cyw| ouy| luv| scx| ktg| fja| oit| rhv| ttt|