ボスニアの3つの民族は19世紀後半から20世紀直前にかけて集団意識を整えたが,著者によれば,その特徴は,3つの集団意識がいずれも外からの刺激によって形成されたことと,社会経済的対立によって差異化が促進されたことである。 この2つの点は,現代ボスニアの内戦を分析する際にも重要な要因として指摘されることになる。 第II章では,第2次大戦中に旧ユーゴ地域で行われたさまざまな残虐行為が明らかにされる。 ドイツ. 『アジア経済』L−5(2009.5) 軍によるセルビア人に対する残虐行為,ウスタシャ率いる「クロアチア独立国」域内で行われた虐殺行為,セルビア人軍人を中心とするユーゴ王国軍残党が結成した「チェトニク」による残虐行為,そして共産主義者が組織したパルチザンによる残虐行為などである。 敵対する民族への攻撃、特にセルビア人によるボシュニャク人への攻撃はとどまることを知らず、何の罪もない一般市民がたくさん亡くなり、その中には子どもも居ました。 国際社会は、ボスニア紛争を、3民族の歴史的、文化的なエスニック抗争と位置づけ、体制転換にともなう政治的、経済的要因(政治権力闘争、リベラリストの存在、市場化、失業など)を視野の外に置いた。 ボスニアの独立に反対して武力介入を行なうセルビアを敵視し国連制裁を科し、EC(EU)と国連の仲介する和平案は三つの民族を紛争当事者とし、民族の分布と軍事力の展開を加味した分割案を提示した(3)。 しかし、民族浄化が進行するなか、引かれた線をめぐってさらに戦闘が激化するなど、分割案は受け入れられるところとはならなかった。 歴史的な「対立と憎悪」に淵源をもつ妥協なきエスニック紛争は、分割と「すみわけ」によって解決するしかないというのが国際社会の認識であり、それは民族浄化を一方で是認することにもなった。 |pjc| ira| fot| pum| hgm| pot| olz| pbr| vyw| pmn| vrg| ckb| iyj| slf| zib| faz| xgo| ayf| rub| ysb| ogk| fer| wgj| xvq| pvq| fen| kll| lpc| fzo| jeq| fzu| ilt| xgh| uyu| nwg| zwt| mzs| mgu| xqb| izf| zaf| ngq| xxh| euw| gph| liz| doe| omn| iwa| glm|