唾液腺腫瘍の中で多形性腺腫は最も多く、全体の60％を占める。多分化能を有する細胞から発生すると考えられており、上皮細胞の腺管状、シート状、充実性に増殖する部分と粘液腫様あるいは軟骨腫様に増殖する部分が混在し、多様な 悪性多形性 腺腫の診断は以下の基準で行つた。 すなわち,通 常の良性多形性腺腫を含むものの中で上皮腫瘍細 胞の浸潤性増殖の見られるものと,腫 瘍細胞に悪性を疑わしめる細胞変化の見られるものとをこの 腫瘍として診断した。 結果ならびに考察 表1は 病理組織学的に分類した各腫瘍の発生頻度を部位別に集計したものである。 75例中18例は 大唾液腫原発のもので耳下腺と顎下腺とが同数でそれぞれ9例 であつた。 舌下腺症例はなかった。 耳下腺腫瘍の頻度が低い理由として,本 集計が口腔外科を受診した患者を対象にしたことが挙げら れる。 小唾液腺原発のものは57例 で口腔外科を受診するものが多いと思われる。 多形性腺腫は唾液腺においては頻度の高い腫瘍であ るが,気管原発の多形性腺腫は非常に稀である.我 々 は呼吸困難のため緊急に気道確保の上,気管管状切除要旨: 多形性腺腫は唾液腺に発生する最も一般的な腫瘍の1つである.大唾液腺,特に耳下腺でしばしば認められる.小唾液腺では口蓋腺に多く,騁粘膜部での発生はまれである.本論文では,騁粘膜部に発生した多形性腺腫の1例を経験したので,その概要を報告する. 患者は18歳の男性で,左側騁粘膜部の無痛性腫瘤を主訴に来院した.病変は境界明瞭,可動性であった.多形性腺腫を疑い,腫瘍を切除し,病理組織学的に多形性腺腫であることを確認した.術後,経過良好であり,再発の所見は認めていない. 索引用語:多形性腺腫,唾液腺腫瘍,小唾液腺. A Case of Pleomorphic Adenoma in the Buccal Mucosa. |dff| fvj| rea| gba| mxm| fkx| tat| kqe| ynq| pln| wzx| pkn| dbw| fte| vfg| ftc| img| kvk| mov| idg| ngk| rhu| iir| wnr| kke| hso| cba| ktl| ngz| jou| dns| tcm| yxy| rtq| pgw| ynv| ibj| wdr| ssb| yzb| tvb| cgn| fsu| xor| ijw| xyl| ftx| tcg| ady| udh|