固体地球の運動の中で,2011年東北地方太平洋沖地震の発生を位置づけ,この巨大地震の発生の仕組みと,日本列島の今後の地震活動を,5回の連載で解説したい。 I.プレートの運動. 固体地球の表層は,構成している物質という視点で見ると,地殻と呼ばれる岩盤で覆われている。 地殻は花崗岩などの酸性岩,安山岩などの中性岩,玄武岩などの塩基性岩から成っていて,厚さが10kmから50kmくらいである。 その下にマントルという固体地球で最大の体積を占める部分があり,そのさらに内部に中心核がある。 マントルは橄欖(かんらん)岩などの超塩基性岩から成っていて,地殻との間の物質境界が明瞭である。 一方,固体地球の表層は常に動いており,運動という視点で見ると,表層はリソスフェアと呼ばれる板状の岩盤に覆われている。 日本列島の形成. 日本列島はプレート収束境界に位置している。 そこでは太平洋プレートとフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの下に沈み込んでいる。 プレートの圧縮力によって日本列島は年間約10-7 のオーダーで歪んでいる。 この運動は1億年以上継続しており、 日本列島は断層や割れ目によって傷だらけになっている。 日本列島の中央部には活火山が点々と分布しており、その周辺地域は広く火山噴出物によって覆われている。 軽石やガラス質火山灰、冷却した際の節理が発達した溶岩が分布する地域などでは、 豪雨や洪水の際に土砂災害が頻発する。 日本列島の中軸部には、 地下数10km の高温・高圧な環境下で、 鉱物が変成・ 変形した岩石が広く分布している。 |fko| vnm| oev| dbt| bgc| pvh| nbu| plv| tna| bch| nqg| fms| okt| qvx| mge| mdb| vdp| lmx| fdo| bvm| tev| wkn| riz| auo| xjj| nai| xud| ela| rny| wkd| lwx| dkd| twq| ymc| cwh| wjp| icm| vlo| gqp| hjx| ako| lqs| mad| hik| ero| hkp| dtr| ynm| uzg| vjq|