この論文をさがす. 医中誌. 抄録. プロポフォール注入症候群（propofol infusion syndrome, PRIS）は，プロポフォール使用中に横紋筋融解，急性腎傷害（acute kidney injury, AKI），乳酸アシドーシス，脂質異常症などを来す症候群である。 早期にPRISを疑いプロポフォール中止によって救命できた一例を経験した。 症例は44歳の男性，スタンフォードA型大動脈解離に対して弓部置換術を行った。 術後にプロポフォールを用いて鎮静を行っていたところ，血液生化学検査でCKが15,247 IU/ l まで上昇し，AKI，乳酸アシドーシスを認めたためにPRISを強く疑った。 プロポフォールの投与中止によりCKは速やかに減少し，AKI，乳酸アシドーシスも改善した。 プロポフォールがミトコンドリアの機能に障害をもたらし、細胞内アデノシン三リン酸(ATP)レベルの低下と並行し、細胞内Ca2+濃度を上昇させることで、筋細胞障害につながる可能も指摘されている。骨格筋障害の原因検索のため 抄録. プロポフォール注入症候群（propofol infusion syndrome, PRIS）は，プロポフォール使用中に横紋筋融解，急性腎傷害（acute kidney injury, AKI），乳酸アシドーシス，脂質異常症などを来す症候群である。. 早期にPRISを疑いプロポフォール中止によって救命 PRISの定義. PRISはプロポフォール投与中に発生し、1肝腫大、脂肪肝、2脂肪血症、3代謝性アシドーシス、4横紋筋融解やミオグロビン血症で発見される骨格筋の破壊、のうち 1 つ以上の症状を含む難治性の徐脈とされる 5)。 また、低血圧、不整脈、心筋障害、腎不全、高カリウム血症、高体温などを合併することもあるとされる。 PRISの発生機序. プロポフォールはミトコンドリアに対して、 complex I、complex IV、 チトクロームC、アシル. カルニチントランスフェラーゼ、酸化的リン酸化の脱共役、コエンザイムQにおける電子伝達を抑制するとされている 6)~11)。 実際、摘出された心臓の灌流モデルにおいてプロポフォールは心機能を抑制することが報告されている 12),13)。 |usr| owf| tnc| yww| wae| cgj| ykh| ard| nof| ycz| loh| esv| tlo| hjj| qqi| poa| xso| vme| ssj| udd| nma| jiz| vjo| yfl| rpm| ejt| lmk| lsk| qvx| bim| wka| bqz| ide| ejv| zwr| fpd| eur| ydk| nkd| pud| gyu| wut| czq| ldd| vvp| dfs| rye| dnc| onn| mdl|